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真珠の首飾り

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百夜一夜物語    

真珠の首飾り136夜


「結」


 壱岐で従兄弟が始めた社会福祉法人「結」が島の南側の小高い丘にある。

たぶん、今のかたちにするには、以前経営していた作業所からすると10年はかかったと思う。

いつか、訪れたいとは思っていてなかなか行けず仕舞いだった。

知的障害者の施設である。

子供が2人身体に障害があり、大変苦労していたので、それがきっかけになったと思われる。

中に入って、一時して、隅に腰掛けていた女性に目が止まる。

ぼんやりと・逢った事のある・・・あぁー「ようこちゃんだ」

ようこちゃんは小学生の時は一緒に遊んでいたが、何時の間にやら、

クラス編成され、特殊学級なる組にいた。

それから、何時の間にやら、居なくなり

成人を過ぎてからは、博多の病院に通ってるらしく

私も何度も派手なワンピースに身を包み、

「カタコト・カタコト」、音は出ないが、身体を左右かなり揺さぶりながら歩いている姿を見かけたことがある。

どうしてか、声は掛けられずに居た。

私       こに居たの?

ようこちゃん  あれー誰かな?みた事あるね。

私       みっこちゃん 同級生のみっこちゃん 2人おったろうがー森山と・・・・ 

        安部さんの方

ようこちゃん  うんうん そうそう  同級生のみっこちゃん

        この人 同級生のみっこちゃんよ

        と 職員に説明する。

なんとなく、気になっていたのか 

私       よく博多の病院に行ってたけれど何処がわるっかたとー?

ようこちゃん  膀胱 今も近いと・・・あぁーしたくなった、・・・

 行ってしまう。

 その後 玄関からい出て行く姿をみた。

 そこらに居た人々もいつの間にか作業に入った様子でフロアはすっかり

 静かになった。

 施設内の案内をして頂き、外にでると、

 大勢で空き缶洗いをしていた。その中にようこちゃんも居た。

 相当の念の入用で・・・

 ようこちゃんは表面の汚れを取ろうと、何度も何度もこすっていた。

 私はあっけにとられた、と言うより、罰が悪い様な・・で見入ってしまう。

 水道の代金や、労力を考えればとてもじゃないけれど割に合わない。

 それを何人もの若者(確かに若い人が多い)が、こうやって丁寧に、捨てられた空き缶を

 大事に扱っている。

 私       また来るからね。

 ようこちゃん  うん  

 と いい             もくもく・・・・私の存在を忘れたかのようだ。

 道路を隔てた畑 約1ヘクタールある。

 野菜を作っている。

 もちろん、職員の見えない助けで、なんとか芋などが育っていた。

 従兄弟は今度、職業訓練施設を造る。

 今までの苦労を諸共せずに、まっすぐにできる事をしているようだ。

 行政は話にならない、動いてはくれない。ともよく言っていた。

 だからか、こつこつ、辛抱強くできるのだろう。

 成人した長男さんにも、逢う事ができた。

 よくよく父の事業を理解していて、今は自営業を半分は?まかされているようだ。


 これといった産業のない島なので

 健常者も経済的にくるしい。障害者は何処でもそうなのだが、都会にはない、そこここの事情という 
 ものがある。
 
 自立に焦点を絞った、今後の取り組みが楽しみだ。

 それにしても・・・・いざ入力してみると名前が出てこない

 あの時・何故かすーーっと呼べたのに・・・・

 こんな時間に同級生に名前を聞くのも憚られ


 今日は「ようこちゃん」にしてみた。

 今度「結」に行ったら・・・

 また・すーーっと  名前は出てくる。

  だから・御願い:これを呼んでくださった方・・皆様どうか御願いします。

 空き缶は中をすすいで、外が汚れないように

 汚れたら、すぐに洗って早めに所定の処に戻して下さいね。(もちろん、ビンも)

             「結」

 



 
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by abemm | 2010-08-30 07:30